「いい家をつくるために
大切にしている2つのこと」
物語をつくる
綱吉商店は矢掛の地で昭和37年に「鳥越工務店」として創業した、三代つづく工務店です。
私たちは、ただ家をつくるだけではありません。
完成までの過程を大切にしています。
なぜなら「家をつくる」という行為は、お客さんとの「物語」(思い出)のページを増やすことができるから。
お店に並んでいる商品を買うのとは違い、家は、たくさんの時間をかけてお客さんと一緒につくり上げていきます。
「お客さんとの物語を少しでも厚くしていきたい」 それが私たちの想いです。
「人と人との物語」をつくるために
「物語」をつくるため、私たちは大工とお客さんの信頼関係がとても重要だと考えています。
そのために大工は、お客さんのことを知ることが大切。
どんなお客さんなのか? 家族構成は?
年齢、性格、家づくりに何を求め、何にこだわり、どんな想いがあるのか。
それらをまず大工自身が受け取って、自分の家を建てるような気持ちでそのお客さんと向き合います。
ただ、図面通りに家をつくればいいわけではないのです。
工事に関わる全ての人たちの「こころ」の温度が上がり、お客さんとの物語をつくる中で人間味のある、あたたかい時間を残していけるか。
これが良い家を建てるために必要なことなのです。
そして関わる人のこころが、物語が、良い家をつくり、引き渡し後の「安心感」へと繋がっていきます。
なにかあったときは、どんなに小さな事でもすぐにかけつけてくれる、工務店とお客さんを超えた友達のような関係。
そのようなよく知っている大工がいることは心強く、離れていても繋がっている感覚でお客さんが安心して過ごしていただくことが、私たちの仕事だと思っています。
大工の手仕事
近年の家づくりでは「プレカット」という施工方法が主流です。
プレカットとは、まるでプラモデルを組み立てるように家をつくりあげていく施工法。
だから木のことを知らなくても、大工の仕事ができるようになりました。
そんな時代の中、私たち綱吉商店が「手仕事」にこだわる理由。
それは家というものを、かけがえのない存在と考えているからです。
単に「手作業」しているだけではありません。
住む人のことを考えたり、想いを吹き込んだりするのが、綱吉商店の「大工の手仕事」です。
0からつくり上げていく新しい家を、まるで「子育て」をするのと同じように。
大切に、大切につくっていきます。
手仕事の落ち着く感じ、あたたかい感じは、このような「大工の手仕事」から生まれているのです。
木や家について知り尽くしているからこそできる古民家リノベーション
たとえば古民家リノベーション。
木の特性や家の構造を知り、家づくりの経験を積んだ大工でなければ、古民家を正しく扱えません。
綱吉商店では古民家リノベーションのご依頼を多くいただいています。
それは綱吉商店の大工が「手仕事」にこだわり、木や家について知り尽くしているから。
「髪の毛一本分」の隙間にもキッチリとこだわる職人。
そんな小さな一つ一つの仕事に、大工がどれだけの想いを込められるか。
それが、仕上がりに大きな違いとなって現れるのです。
信頼のうえで成り立つリフォーム
という仕事
リフォームやリノベーションで壁を壊し、家の構造を見てみると、
ずっと昔の「誰か」の技術や想いを見ることができます。
古き良きものに敬意を払ったうえで、より良いお住まいになるよう、
今の技術をそこへ重ねていくのが、リフォームなのです。
そしてリフォームは、実際にお客さんの生活の中に入っていき、仕事を行います。
だからこそ、建て替えではなくリフォームという仕事を任せていただくということは、
すべてにおいて信頼がないとできません。
新築以上に、リフォームにおいて信頼関係は大事だと思っています。